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少飛平和祈念館の構想ー多摩地域の戦争と復興の資料館


  陸軍少飛平和祈念の会は、陸軍の少年飛行兵(少飛)が海軍の飛行予科訓練生(予科練)と

並んで、歴史的役割を果たしており、その史実や功績を後世に伝えるため、「海軍の予科練

平和記念館」と同じように、「少飛平和祈念館」を設立したいと希望しています。


  海軍の「予科練平和記念館」は、予科練が訓練された象徴的な場所、茨城県の霞ケ浦に

設けられています。同様に、陸軍の「少飛平和祈念館」は、少年飛行兵(少飛)が育成され

た象徴的な場所である、東京陸軍少年飛行学校があった東京の立川飛行場周辺の地域である

立川飛行場の跡地(昭和記念公園)に設置されることが望ましいと考えています。


  東京の立川周辺地域は、陸軍立川飛行場、同多摩飛行場(現横田飛行場)を中心に、日

本陸軍の航空本部、航空審査本部(テスト飛行等)、航空技術研究所、航空工廠(工場)等

々、多くの軍事施設があり、「帝都東京」を守る陸軍の一大拠点になっていました。また、

中島飛行機製作所、石川島飛行機製作所(後の立川飛行機株式会社)、昭和飛行機株式会社

等の航空機産業をはじめ、戦車、銃器、通信機器等々の民間軍需工場が多くありました。軍

事施設や民間軍需工場は、戦時中に重要な役割を果たし、今日の多摩地域の都市の形成や産

業立地の骨格になっています。


  次代の子どもたちに、少年飛行兵の苦難や功績、また東京陸軍少年飛行兵学校から多く

の少年航空兵が育ち、戦場で活躍した事実を伝えるため、「少飛平和祈念館」の設置を進め

るとともに、東京の多摩地域の軍事施設や軍需工場の歴史、多摩地域の都市の形成(道路、

鉄道、公園、市役所・大学等の都市施設)、産業立地の経緯と現状を理解出来るような資料

館の役割も果たせるよう、設立の意義を高めていきたいと思います。

少飛平和祈念館と予科練平和会館の比較


少飛平和祈念館の構想  構想1-6頁.pdf へのリンク